M先生

家人が夜中に急に具合が悪くなり、救急病院へ。
待合室で待っていると、当直医が診察室から顔を出した。
その顔を見てびっくりしたのは、先だって筆者が入院した際の担当医・M先生だったからである。

入院したのは手術を受けるためだったから、M先生は外科医である。
外科医でも夜間救急外来の当直医をやるのか!というのが最初の驚き。
そして家人の診察をてきぱきとこなす様に、さらなる驚き。

家人の不具合は、皮膚科の分野が原因だった。
消化器系の外科医であるM先生には専門外では?と、素人考えで思ったが。
されど、きっぱり「蜂窩織炎」と判断を下す。

しかも、解説図付きでメモ用紙に書いた「蜂窩織炎」の文字。
あんな難しい字を、すらすらと。
その後の、素人にも分かりやすい病状の説明。

それにしてもM先生、あなたはいつ寝ているのですか?
入院中は日曜以外はほぼ毎朝夕2回、回診にきてくれました。
外科医としての執刀、一般外来の診察、さらには夜勤もこなしていたなんて。

たまにいる恐らくごく一部の悪徳な輩のために悪いイメージを持たれたりしがちですが、こんな立派な医師もいる。
もちろんそっちの方が、圧倒的に多いはず。
このような立派な方に担当して貰えて、自分はかなり患者運がいいと改めて実感した次第でございます。