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ケータイを持たない最後の日本人

世に携帯電話がだいぶ普及してきた2000年ごろ、自分はまだ持っていなかった。
類は友を呼ぶというが、周りもアナログ人間ばかり。
なきゃないで、あのころはまだフツーに生きていけたのだ。

そんなある夜、某女友達と呑んでいた。
話題はいつしか、携帯電話のことに。
将来的にも自分には必要ないものと思っていたから、彼女に向かって高らかに宣言した。

「俺は、ケータイを持たない最後の日本人になるんだ!」
すると彼女は、こう応えた。
「無理だね。だってアタシがいるから」

その直後、彼女は遠くへ引っ越した。
いまは、年賀状とかのやり取りがあるのみだ。
だから、彼女がいまケータイを持っているか否かはわからない。

一方自分は、この投稿もケータイからしている。
彼女に会ったとき、いったいどう言い訳しようか。
ケータイを持ち始めてから、ずっと考えていることだ。