少しだけ滲んだアドレス

ラジオで「あの日にかえりたい/ユーミン」が、かかった。
実は歌詞に前から気になっていたところがあり、それを頭に置きながら聴いたのだが。
今回も、疑問は解決しなかった。

なので今回はそのことについて書き、皆々さまの解釈を求めたい次第。
全歌詞の内容は、ネットなどで検索していただくとして(引用するとJASRACサマが怖いので)。
大ざっぱに言えば、恋に破れた女性が男の元を去ってゆく(直接別れは告げないっぽい)話だが。

で、自分が気になるのはラスト近くの『少しだけ滲んだアドレス 扉に挟んで 帰るわ あの日に』の部分。
『アドレス(住所)』を『扉に挟』むって、どうゆーこと?
なんかの比喩?だとしたら何の?

『少しだけ滲んだ』のは、涙のせいで異論のないところだろう。
その流れでいくと『アドレス』は、別れる相手のものに違いない。
それをなぜ、『扉に挟』むのか。

そもそも『アドレス』って、アドレス帳?メモ用紙か何んかに書いたもの?
この楽曲、1975年リリース。
その当時、『アドレス』って言葉は既に日本人の中に定着していたのだろうか。

主人公が、物凄く未練がましいヤツだった場合。
自分の転居先(今までは一緒に暮らしていた)を
記した紙に「よかったら、連絡して」と添え書きして……ってパターンも考えられるが。
どうも、そこまで女々しくはない感じがする。

こんな解釈は、どうだ?
知り合ったころに「これ、俺の住所だから。よかったら、遊びに来て」なんて感じでメモを渡された。
電話番号じゃなくて住所なのは、当時よほどの金持ちでもない限りは個人で電話なんて引いてなかったから。

主人公は、それを宝物のように大事にとっておき。
恋がうまくいかなくてつらいときには取り出して、涙で濡らしながら見つめ。
だが今、別れるにあたってそれを……。

果たして、皆々さまのご解釈は?
ぜひ、ご高説を伺わせてください。
ユーミンさまご自身のコメントも、大歓迎。