TAP THE LASTSHOW

昨日のヤスジロー
夕方、映画「TAP THE LAST SHOW」を観に行く。
監督と主演の水谷豊が番宣で出たラジオを聴いたときから、自分が観るべき映画と感じていた。

水谷豊といえば、今や「相棒」の人。
その「相棒」には、馴染めないものを感じていたので。
今回の「TAP…」にも、迷いがあったのだけれど。

上映しているのも県内1館のみで、しかも遠めだったし。
でも、迷ったときは行った方がいいのだと再認識。
だから迷ってる人がいたら、行っちゃうことをオススメします。

人によっては、辛い点数をつけることでしょう。
タイトル通り、TAP のSHOWがメインになるわけで。
主要な出演者が、クライマックスでTAPを踊りまくる。

オーディションで選ばれたダンサーたちが演じるのだけれど、役者としては素人の模様。
当然、演技は拙い。
その辺、耐えられない人にはツラいでしょう。

主要な役者がそんな風だからか、ストーリー展開にも深みはありません。
いつかどこかで見たことある的な物語で、次に何が起こるか分かってしまいます。
出演者たちが微妙な演技をできないのだから、致し方ないのでしょう。

けれど自分は、そんなこと一切気になりませんでした。
あの素人な演技もベタなストーリーも、リアリティーがあって良かった。
厳父にTAPを続けることを反対されて泣く女の子の演技なんて小学生並みですが、そこに宿るリアル。

その辺に耐えられない人も、ラストのTAP SHOWには文句のつけようがないはず。
よくぞ撮った、日本映画史上に残る20数分。
あとでレンタルじゃ駄目、大画面と大音量で体感しないと。

中盤ぐらいから、ずっと決めていたこと。
終わったら、スクリーンに向かって拍手しようと。
そして、生まれて初めて実行した。