2017-01-01から1年間の記事一覧

訛り

いま読んでるのは、長塚節の「土」。この歳にして、初めて紐解いた。学校の授業で習って、タイトルだけは知ってたけど。 ふるさとゆかりの作家でもあるし、いろんなところで目にしてもいた。でも、読んだことはなかった。知ってるけど読んでないシリーズ、樋…

大き子ら

小学校低学年のころかなぁ、うちから自転車で5分ぐらいのところに田んぼがあってさ。そのわきの小川に、ざりがにがいっぱい棲んでたのさ。ざりがにの巣の在り処も、俺は把握してて。 学校から帰ってくると、自転車でそこへ行って。毎日、定点観察をしてた。…

ミーハーの血

嘘か誠か分からないが、昔ちらっと聞いて最近また思い出した話。相方のお父ちゃん、つまり義父が。若いころ役者を目指して、長谷川一夫の鞄持ちをしてたって説。 長谷川一夫っていえば、往年の大スターじゃないか。今ならさしずめ……、今はそこまでのスターは…

遺影の表と裏

今まで目撃した中で一番ドラマチックだった事件といえば、もう30年近く前の話だが。ある知り合いが亡くなって、その葬儀でのこと。火葬場で荼毘に付される前の、最期のお別れ。 窯の前に祭壇が設けられ、遺影が飾られるじゃんか。その前で、未亡人が泣き崩れ…

いつかわかってもらえるさ

子供の自殺が一番多い日は、9/1なんだってね。わかるよ、俺も暗黒の高校時代送ったから。8/31は、絶望の日だったよね。 でも、死ななかった。怖くて死ねなかったってのが本当だけど、それでよかったと思う。行きたくないんなら学校なんて行かなくていいから…

Ah〜!

ロックっていうのは、Ah〜!って叫ぶことなんだよ。J.レノンが「ツイスト・アンド・シャウト」でAh〜!って叫んだときから、そう決まったんだ。ロックとはAh〜!と叫ぶことだって、世界中の人に知らしめたんだ。 ロックバンドで歌うってことは、Ah〜!って叫…

君膵

2月に受けた手術、実はかなり大がかりなものでして。そんじょそこいらのチンケな病院じゃできねぇオペだよ、と主治医は言いました。もちろん、そんな言い方はしなかったけど。 肝臓で作られた消化液(胆汁)は胆嚢で濃縮され、胆管という管を通って十二指腸…

パンク事始 安全ピン篇

先だって、ある田舎町に住む少年がパンクロックに目覚めた顚末について書きました。が、髪型の話題にのみ終始しました。パンクロックといえば、髪型だけではありません。 安全ピン、それを忘れてはいけません。吉川弘文館発行の「大パンク史」によれば、「下…

ベルボトム

車を運転中の信号待ちで、自分よりちょい年上と思われるご婦人を見かけた。ベルボトムを履いて、犬の散歩をされていた。その人のベルボトムがすごくカッコよくて、またすごく似合ってて。 久々に、カッコいいベルボトム履きを見かけた。まるで、ジャニス・ジ…

いとこたち

いとこが全部で何人いるか、今朝数えたら20人ほどだった。法事のときぐらいしか会えないひと、そういうときでさえ会わないひと。こどものころの顔しか憶えてないひともいて、そうなるともう他人だ。 小3ぐらいのとき、お盆に母方のいとこが祖母んちに勢ぞろ…

パンク童子

高校のとき雑誌を読んでいたら、「ロンドンの若者の間で、パンクロックが大流行!」と書いてありました。「ストーンズもビートルズももう古い、これからはパンクロックの時代」パンクロック? 「彼らは皆、髪の毛を逆立てている」「着ているもののいたるとこ…

5年生存率

去年の暮れの人間ドックをきっかけにガンとわかり、手術を受けたのが今年の2月。早いもので、まもなく半年になろうというところまできました。いまのところ転移や再発はなく、健やかな日々を過ごしています。 というか、手術する前から体調がすぐれなかった…

いとこたち

いとこが全部で何人いるか、今朝数えたら20人ほどだった。法事のときぐらいしか会えないひと、そういうときでさえ会わないひと。こどものころの顔しか憶えてないひともいて、そうなるともう他人だ。 小3ぐらいのとき、お盆に母方のいとこが祖母んちに勢ぞろ…

築地で珈琲

昨日大変なことになってたみたいですけど、築地市場。おととい、行ってきたんですよ。あの燃えてたあたりも、通ってきた……。 馬喰町の駅前の宿に泊まったので、歩いていきました。日本橋の朝のオフィス街を、出勤するサラリーマンたちに混じって歩き。ジーン…

花火の音

ものごころつく前、自分は両親に連れられて土浦の花火へ行ったらしい。着いたころは、母親の背中で熟睡していたらしい。そこへ、花火の大音響が轟いてきたわけだ。 びっくりして目を覚ました自分は、大泣きした。よほど驚いたんだろう、両親がどんなにあやし…

天気

私、最近知ったのですが。気象庁は、毎年9月1日にその年の梅雨入りと梅雨明けの日を修正しているのだそう。間違いなく今年は、その対象になるでしょうが。 前にも書いたように私は、季節の変わり目なんて特定できないと思っているので。気象庁さんを責める…

AIによる自動運転に関するちょっと怖い話

ちょっと前にラジオで聞いた、AIによる自動運転のちょっと恐い話。 AIといえど、プログラミングするのは人間。次のようなときAIがどう判断すべきかも、前もってプログラミングしておかなければならない。 同乗者と共に走行中、前方に障害物。止まろうにも、…

撞舞

【関東甲信越小さな旅】龍ケ崎市へ、撞舞(つくまい)を見に行ってきました。舞男(まいおとこ)と呼ばれる人(現在は二人)が、高さ14メートルの柱の上で曲芸師のような演技を披露する伝統行事。後継者不足などによる中断はあったものの、江戸時代から続い…

ひまわり

ひと気のない田舎道を車で走ってて午後の日射しの中に昔ながらの背高のっぽなひまわりを見つけると テンション上がるね(イトウヤスジロー夏の詩集より その3)

ファースト睡眠、セカンド睡眠

本当は良くないんだろうけど、晩飯後すぐ眠くなる。下手したら8時台、そのまま横になり眠ってしまう。さっきまで飯を食ってた、茶の間の自分の席で。 他の時季なら寒くてすぐ目覚めるが、今はそのまま本格的に就寝。家族が起こしてくれてるのは分かるが、起…

君の晋三を食べたい

ほとんどテレビを見ないので有名な、イトウヤスジローであるが。昨晩の夕めし時、家人がニュースをかけていたので見るともなく。すると、アベシンゾーというおっさんがしゃべってるではないか。 たしかおとといの閉会中審査は、外遊中ってことでバックれたん…

セント・オブ・ウーマン/夢の香り

きのう観た映画は、「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」タイトルぐらいしか知らず、予備知識なしだったが。それでよく観に行ったなと思われかもしれないけど、「午前10時の映画祭」を信頼しているので。 タイトルバックにアル・パチーノと出た瞬間に(主演…

火蟻について私が知ったこと

いま世間を騒がせている火蟻についてですが、先日のラジオで耳寄りな話を聞いたのでお裾分け。国立防疫研究所(運転中に聞いたのでメモ取ってません。名前、間違ってるかも?)の研究員さんの話、以下要点抜粋。 ⚪︎火蟻はやがて浸入してくるだろうことは、あ…

夏が一番最初にやってくる場所

夏が一番最初にやってくる場所って、どこだか知ってるかい?それは、玉蜀黍畠の奥なんだぞ夜中のうちにやってきて、朝にはもう完全に居座っているんだぞ(イトウヤスジロー夏の詩集より)

TAP THE LASTSHOW

昨日のヤスジロー夕方、映画「TAP THE LAST SHOW」を観に行く。監督と主演の水谷豊が番宣で出たラジオを聴いたときから、自分が観るべき映画と感じていた。 水谷豊といえば、今や「相棒」の人。その「相棒」には、馴染めないものを感じていたので。今回の「T…

バブルのころ その3

近ごろ琴線に触れた言葉は「大事なことは朝決めろ」です。眠いときにあれこれ悩んでも、良き解決策が見つかるはずもなく。「朝の脳は綿、午後の脳は石、夜は鉄」という、外国のことわざもあるらしい。 昔、広告業界の事務所に出入りしていたことがあって。個…

ポイントカードが世にはびこり出したころはレジで勧められるままに作ってて、いつの間にか財布がパンパン。どこのカードを持っててどこのを持ってないか分かんなくなって、重複して作っちゃったり持ってるのに提示しないじゃったり。あるとき煩わしくなって…

バブルのころ その2

若い皆さまは、ご存知ないかもしれないが。かつて「ふるさと創生資金」という政策を、国が行なったことがあって。平たく言えば「全国の市町村に1億円ずつ配るから、何でも好きなことに遣えば?」というものだった。 バブル末期の頃、日本中がちょっとイカれ…

バブルのころ

バブルのころ住んでいた家の向かい側が空き地で、地主と思われる不動産関係の紳士がしょっ中来てた。顧客らしき人と待ち合わせ、黒塗りのシーマで現れる。助手席にいつも、派手な身なりのお姐さまが坐しておられて。 紳士の方が客に土地についての説明をして…

さいはて

マンモスが絶滅したのは、人類が食い尽くしたからだという(諸説あります)。人類の移動とは、マンモスを追いかける旅だった(諸説あります)。アフリカで誕生した我々の祖先は、ほどなくしてその地のマンモスを食い尽くし。(諸説あります)。 マンモス、よ…